2024/2/23(金・祝)開催

坐禅を通じて自分自身と向き合い、心身をリセットする。
朝10時、4名の理系ビジネスパーソン(民間企業・研究所勤務)が集合したのは加西市北条町東高室にある曹洞宗のお寺「西福寺」。
ご住職から坐禅の説明を頂き、20分間の坐禅。
日頃の喧騒を忘れ自然の中に在る今の自分の姿を感じる時間となりました。

禅の思想を日常に引き寄せる。
坐禅で心身が整った後は、ご住職を囲んでお茶を頂きながら対話。
ロジカルに考えることが得意な理系ビジネスパーソン。それゆえ物事が考え通りに進まなかったときについイライラしたり怒ってしまうことも。
そんなときにも禅を取り入れることで平常心を保つことができます。
ご住職からそんな日常の仕事場面で活かせるアドバイスを頂き、仏教が身近な存在であることを感じました。

地域の恵みを頂く。
一行が次に向かったのは北条町横尾の「EK.delicafe」。
地元の食材がたっぷりのランチを頂いた。
都市部で暮らすメンバーにとって普段は意識することの少ない地産地消。地域の自然と生産者、生産者と提供者、提供者と消費者のつながりがあって初めて実現する地産地消のエコシステム。
昔は当たり前だったこの仕組みがどこか特別なことになってしまった日常に、美味しさとともに有難さを感じました。

地元の味を守る使命を受け継ぐ醤油生産者の想いに触れる。
次に訪れたのは和泉町の創業100年を超える老舗「高橋醤油」。
醤油は本来地産地消されるもので地元特有の味がある。しかし、日頃私達が口にする醤油の多くは均質化された大量生産品。
高橋さんは地元北播磨で愛され続けた醤油の味を守るため、あえて古式製法で醸造した醤油を販売している。
老舗企業が存続しているのには必ず理由がある。
資本主義経済の一端を担っている私達に「モノづくりの本質とは?」そんな問いを投げかけてもらえる時間になりました。

加西の歴史と風土に触れ、時空を超えた作品群に想いを馳せる。
プログラムも終盤、訪れたのは五百羅漢で有名な北条町北条の羅漢寺。
無骨に彫られた石仏であるからこそ、私達に想像の余白を与えてくれる。
正解を追いがちな理系ビジネスパーソンにこそ見えないものを見る時間、アートの感性は大切。
観光資源とは違った視点で石仏群を見ることで、個人個人が自由に想像をふくらませる時間になりました。

焚き火を囲んで語らいながら、自分自身の変化を言語化する。
プログラムの最後は鴨谷町にあるオークタウン加西キャンプ場で焚き火。
焚き火は生き物のように動き音を立てるせいか、不思議な作用があるらしい。
1日のリベラルアーツ体験プログラムを振り返り、自身にどのような変化があったかを言葉にして頂いた。
参加した4名それぞれが新しい感性に気づく機会となり、新しい学びの興味にもつながったようです。
参加したモニターの声
✓仏教など人文科学に興味を持った
✓日々の仕事でどこかで接点が生まれそう
✓観光というよりは人との出会いが良かった
✓また参加したいと思った
✓加西、兵庫への認識が変わり、より深く知りたくなった